アプリを公開するには、AppleやGoogleの「開発者アカウント」が必要です。
でも…**「個人と法人、どっちで登録すべき?」**と悩んでいませんか?
この記事では、Apple Developer Program と Google Play Console における「個人アカウント」と「法人アカウント」の違い、そしてメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
✅ この記事でわかること
- 個人 / 法人アカウントの登録条件と違い
- AppleとGoogleそれぞれの特徴
- アプリの表示・審査への影響
- どちらがおすすめか(用途別)
🏢 そもそも「法人アカウント」とは?
法人アカウントとは、会社や団体名義で登録された開発者アカウントのことです。
登記済みの会社(例:株式会社、合同会社)が対象で、ビジネス用途やチーム開発に向いています。
一方、個人アカウントは個人名義で登録でき、個人開発や趣味・副業向けです。
📊 Apple Developer Program|個人 vs 法人 比較表
項目 | 個人アカウント | 法人アカウント |
---|---|---|
年会費 | 年額 12,980円(税込) | 同じ(12,980円) |
表示名 | 本人の氏名(例:Taro Yamada) | 会社名(例:XYZ株式会社) |
必要書類 | Apple IDのみ | D-U-N-S番号 / 法人登記情報 |
機能制限 | 基本的に同じ | Apple Pay, Business Chat等は法人限定 |
審査の印象 | やや緩め(初回リリース) | 厳しくチェックされる傾向あり |
変更可能? | → 法人へ切替は不可(再登録) | 法人名は登録時に固定 |
📊 Google Play Console|個人 vs 法人 比較表
項目 | 個人アカウント | 法人アカウント |
---|---|---|
登録費用 | 25ドル(初回のみ) | 同じ(25ドル) |
表示名 | デフォルトは氏名(編集可能) | 会社名(任意設定) |
必要書類 | Googleアカウント | 法人情報+審査強化中 |
ストア表示名 | 任意で変更可 | 任意で変更可 |
支払い口座 | 個人銀行口座 | 法人口座(推奨) |
審査の印象 | 通常通り(初回緩め) | 最近は法人アカウントの厳格化あり |
✅ 法人アカウントのメリット
- アプリの信頼感がUP(会社名で公開)
- チーム開発や従業員追加が可能
- 一部法人専用機能が使える(Apple Pay Businessなど)
- BtoB用途・業務提携にも対応しやすい
⚠️ 法人アカウントのデメリット
- 取得に手間がかかる(D-U-N-Sなど)
- 審査がやや厳しめ(特にApple)
- 名義の変更が難しい(変更不可→再登録)
✅ 個人アカウントのメリット
- 登録が簡単・即日スタート可
- 趣味・副業アプリには十分
- 個人でも広告・課金収益を得られる
⚠️ 個人アカウントのデメリット
- ストアで「名前」が表示されてしまう(特にApple)
- チーム追加などの管理機能が弱い
- 法人向けサービス(Apple Pay Business等)使えない
🧭 どっちを選ぶべき?
あなたの状況 | おすすめアカウント |
---|---|
副業や趣味で出したい | 個人アカウントでOK |
チーム開発・法人案件で使いたい | 法人アカウント推奨 |
アプリを企業として継続運営したい | 法人一択 |
まずは出して後で考えたい | とりあえず個人で開始もアリ(変更できない点だけ注意) |
💡 補足:後から名義を変更できる?
- Apple:個人 → 法人への切替不可(新規で法人アカウント作成し、再公開が必要)
- Google:一部情報の編集は可能だが、名義変更自体は不可
✅ まとめ
特徴 | 個人アカウント | 法人アカウント |
---|---|---|
気軽さ | ◎ 登録が簡単 | △ 書類や審査あり |
信頼性 | △ 本名表示でやや不安 | ◎ 会社名表示で信頼感あり |
チーム対応 | △ 制限あり | ◎ 権限追加・管理可 |
変更の柔軟性 | △ 名義変更不可 | △ 固定登録が多い |
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